続かない恋 6


 

 

 

 

 

 

 

 

2006年9月9日

 

 

お母さんが少し落ち着かれるのを待って、

次にご主人(N子さんのお父さん)との相性を見ました。

お父さんはお母さんに愛されていないことを知りながら、

それでもずっとお母さんを守り、愛し続けて来られたようです。

忍耐強く、静かで大きな愛です。

縁も深く、お母さんとは過去生で何度も出会い、

共に人生を過ごしてきた方ではないかと思います。

 

 「こちらの方が本当のお相手ですよ」と申し上げると、

お母さんは泣き腫らした顔で、

何度も何度も頷いていらっしゃいました。

 

最後にN子さんとのこと。

「お嬢さんはお母さんの様々な想いを、

ご自分のことのように受け取ってしまっていたようですが・・・」

と水を向けると、お母さんご自身の口から

「そうです。娘が成長するにつれて自分の娘時代に重ね合わせ、

何もかもやり直せるような気でいました。

でも、そんなこと、むりだということもわかっていました・・・

何かを強いたつもりは無いのですが、

もしかして私のそんな気持ちが娘を追い詰めたのかも・・・」と。

 

この一回のセッションで、

お母さんは四半世紀も抱えていた心の重荷を

すっかり下ろされたようです。

ヒプノセラピーを受けてみたいとのご希望でしたが、

その必要は無かったようです。

 

ご家族の中の誰かに真の癒しが起こると、

他のご家族とのバランスが変わり、

癒しが伝染して行くことがよくあります。

 

その後のN子さんの報告によると、

お父さんとお母さんは、傍で見ているのが恥ずかしくなる程、

仲良くしていらっしゃるとのことです。

 

おしまい。