震災の後 1

 

 

 

 

 

 

 

 

2011年6月15日

 

2014年の私から。

あれから3年半・・・

むしろ、ご相談が増えている今日この頃です。

 

震災以来、直接被害に合われていなくても、

落ち付かない、怖い夢を見る、眠れない、先が不安だ、

訳も無く悲しい・・等訴える方が多くなっています。

それに、頭痛、眩暈、胸の圧迫感、等、

身体症状が伴うケースも。

個人的な生活では何も問題は無いのに、

あるいは、

これまで難なく乗り越えてきたような問題を前に、

動けなくなってしまっています。

 

これは、「心的外傷後ストレス障害」

というものではないかと思います。

震災直後は、あんなことがあった後だから、

とご自身も納得されていたのが、日が経つにつれ、

震災と心の状態を

関連付けにくくなってなっているのも、

事態を混乱させている原因の一つかもしれません。

 

震災とそれに続く原発事故。

これは、生き物としての私たちにとって、

存在不安を突きつけられる、

大事件だったのだと思います。

しかも地震はまた起きるかもしれず、

原発事故は収拾の目処が立ちません。

平和な国に生まれ、今日と同じように明日が、

未来が続いていくものと普通に思っていたものが、

根底から崩されたショック体験です。

 

今日に続いて明日がある、特に女性的な幸福は、

この感覚を土台として築かれます。

土台が無ければ、何処に立って良いかもわかりません。

愛、希望、夢、何もかも空しく感じられます。

 

つづく