男・女~ゆらぎ 1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2010年3月4日

 

最近、男性性、女性性の

境界の曖昧さに興味があったもので、

そのテの本を何冊か読みました。

男の赤ちゃんがお母さんのお腹の中で

「男の子らしく」なるには、
複雑で繊細な、極端に言えば

運任せとも言えるような過程があるそうです。
女の赤ちゃんも、放っておけば自然に

「女の子らしく」なるかと言えばそうでもなく、

男児程では無いにしろ

「揺れ」を体験する時期があるようです。

また、胎児の身体と脳の発達過程は、

連動はしていても別々の過程なので、
それらの成長過程の何処かで、
心(脳)と身体のさまざまな性の

グラデーションができることは、
それ自体、案外自然なことなのですね。

占星学で使うホロスコープには男女の区別はありません。
出生データからだけでは、ホロスコープの主が
男女どちらかまでは読み取れないのです。
スピリットの個性を象徴する星のエネルギーには、
男性性と女性性がバランス良く配分されていて、
男性は自分の中の女性性を、女性は男性性を、
それぞれ異性に「投影」する形で人格形成が起こります。

占星学が扱っているのが、スピリットの歴史であり、
ホロスコープがその一断面であることを考えると、
これは当たり前のことなのかもしれません。

スピリットそのものは、もともと両性具有の完全体です。

人格は、その完全性を目指して体験の旅をしています。
男性性と女性性は、

私たちの宇宙を構成している普遍的な要素であり、

その両極の間の行ったり来たりは、

全ての被造物にとって抗いがたい魅力のようです。 

つづく