知人の生霊













どうしているかな?と思っていた知人が

突然家にやって来ました。

連絡ツールの氾濫する今時、

アポ無しなんて珍しいこと。

でもこうして訪れてくれるとはありがたい、

と、家に上がってもらい、

お茶の用意をはじめました。
 

客人は、手を洗いに

洗面所へ入ったと思しきまま、

一向に出て来ません。

どうしたんだろう?

と、様子を見に行ってみると、影も形も無し。

 

狐につままれた心地で当人に電話を入れると、

なんと千葉県某所の駅の構内に居ました。

 

「アレ?今電車でうたた寝してて貴女の夢見たの。

偶然だね!元気?」